東南アジア最後の桃源郷とも評されるラオスの最大手民間(JDB)銀行と提携した銀行口座開設案件です。※サービス名称は「LexxPay(Laos Exchange Payment)/ラオス国内サービス」です。2020年1月クローズにてOPEN
今回の話の内容は、日本国内の銀行口座に日本円を預金するのではなく、発展途上国を中心とした今後経済成長が見込める海外の銀行で口座を開設・預金(外貨)をすることで、
- 高利率の配当(年利%)を得る
- 預金封鎖リスクを免れる
- 資産のポートフォリオを組む
- 外貨建ての資産を保有する
などなどのユーザーメリットがあります。
特に高利率の年利に関しては、日本国内の高度成長期・バブル期の郵便局でも同じ時代があり、当時は『普通預金年利2%・定期預金年利6%・10年定期年利8%』など年利で10%を超える商品もありました。
当時は預金が10年で2倍になる。と言われた時代です。これはお金が2倍になる年数を「72の法則」を用いることで単純計算することが可能です。
例えば年利2%で預金が2倍になるには、『72÷2(年利)=36(年)』となります。そして日本国内のバブル期の郵便局であれば、『72÷8(年利)=9(年)』となり約9年で預金が2倍になると言われていました。
現在の銀行の年利が普通預金で”年利0.001%”と考えると、当時の高度成長期の日本は本当に経済がめまぐるしく発展していたと考えられます。
また日本国内にて預金封鎖になる確率は非常に低いとは考えられていますが、海外(今回であればラオス)銀行にて外貨による資産形成をしましょう!という内容です。
もちろん資産の全額ではなく、資産の一部をポートフォリオ(分散投資)とする対象の商品です。
また筆者の見解として海外銀行の口座開設には、
- 現地への渡航が必要
- 初期費用が高い(代理店報酬がある為)
- 日本語対応不可
など、これまでそれなりに海外銀行口座開設の話を聞いてきましたが、どれも納得いく案件は少なかったように感じます。
しかし今回のラオス国内の民間最大手のJDB銀行は、
- 日本国内で個人面談(ラオスへ渡航が不要)
- 日本語対応可能(通訳者が同席)
- 初期費用/年会費が安い
など、納得できるレベルでしたので早速口座開設に必要な費用を支払い、個人面談完了まで進んでいます。※しかしコロナウィルスの影響により、4/10以降ラオス国内からの空輸が停止している為、銀行のキャッシュカード(VISA)の到着待ちの状況です。
■登録はこちらを参照
※筆者にて口座開設の検証済みです。
それでは、LexxPay(ラオス民間最大手銀行と提携)について公開されている内容を参考に図解していきます。※2020年6月25日に情報を更新
なぜラオスなのか?
そもそもLexxPayは、なぜ海外で経済が成長している国の中でもラオス国内の最大手銀行(JDB)と提携をしたのでしょうか?
現在の東南アジア各国では、タイ・ミャンマーに続き、ラオスの経済成長率の高さは世界中から注目を浴びています。
その経済的な背景・影響から、国内銀行の金利が非常に高い状況で経済が動いており、以前では東南アジアの経済発展国と言えば”カンボジア”が注目されていましたが、現在ではラオスがさらにカンボジアを上回る勢いで、自国民に高い金利でサービスを提供しており、今まさに大注目の新興国と評されています。
またその他にもラオスを選択している最大の理由は「CRS非加盟国」の一つだからです。
CRSとは、外国の金融機関に保有する口座を利用した国際的な租税回避を防止するために、経済協力開発機構(OECD)が策定した、金融口座情報を自動交換する制度です。
現在、日本を含む100以上の国・地域がCRSに参加し、参加各国に所在する金融機関は、管理する金融口座から税務上の非居住者を特定し、当該口座情報を自国の税務当局に報告する必要があります。
報告された情報は、各国の税務当局間で相互に共有されます。CRSは、参加各国の国内法に組み込まれ、現地法令として適用されます。
引用元(三井住友銀行)https://www.smbc.co.jp/houkaisei/crs.html
この制度が施行後、日本居住者で海外に口座を保有する方の銀行口座情報は、すでに日本の金融庁が把握しているという報道もされています。
■海外銀行口座の現状
※引用元 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53312280T11C19A2EA4000/
また以前は富裕層を中心に、外貨預金・積立・資産形成をしたい方々が日本からほど近い「香港」にて海外口座を開設するツアーが人気となっていました。
これは海外口座を保有するメリット・利点を多くのユーザーが感じている証かと思われます。※現在は日本人による香港国内の銀口座開設は非常に厳しい環境になっています。
そこでLexxPayは、CRS非加盟国であるラオス国内の最大手銀行にて口座開設を行い、海外口座を保有する・預金(外貨)による高利回りを期待できるなど大きなユーザーメリットを提供するサービスを開始しました。
またラオス国民の銀行口座保有率は「約30%」と言われています。
日本国内では銀行口座開設のハードルは低いですが、経済途上国においては銀行口座を開設できる・する方は上流階級の方が中心です。
そこで銀行事業を発展させるために、経済的に豊かな国の方々にアプローチをする事で、外貨の獲得・顧客数を増やしたい狙いがあります。
銀行口座の保有メリットは?
ではラオス国内最大手銀行であるJDB(Joint Development Bank)の口座を保有するメリットについて紹介します。
- 日本国内外のVISA提携店舗にて利用可能
- 仮想通貨によるチャージ(入金)対応
- 世界各地のATMにて現金の出金が可能
- 高利率の定期預金が可能
- 外貨による資産形成が可能
※預金利率は1年定期3.6%/8年定期7.2%(仮)
ちまたでは、オンラインやアプリと連動したビットコイン入金が可能な国際ブランドが付帯されたデビットカード/プリペイドカード案件の話を良く聞きます。
しかし実際にはカードの運営会社がカード発行を許可している訳ではなく、各カード会社の一次店(イシュアー)の責任・管理の元、カード発行をしているそうです。
2018年以降は、特にマネーロンダリングの規制が非常に厳しい為、暗号通貨入金/出金によるカード利用が発覚した際には一次店のライセンスをはく奪される可能性があるそうです。
その為、多くのデビットカード/プリペイドカードでは、
- 1カ月あたりの現金出金の利用額制限
- ショッピング利用を推奨
などが強く規制・推奨されていると思います。もちろんカード会社も事業・商売ですので、ある程度は許容してくれている事も事実だとは思います。
しかし今回のLexxPayはラオス最大手銀行が発行するカードの為、日本国内で利用する銀行のキャッシュカードに近い感覚ですので、一日の引き出し可能額がかなり高く(ほぼ無いに等しいようです。)設定されています。※実際に一日で90万円の現金による出金を体験済み。
かつマネーロンダリングの規制に厳しいと言われる、世界一のカード会社「VISA」ブランドにてカードが発行されることも大きなメリットです。
■JDB銀行とは?
そしてJDB(Joint Development Bank)銀行は、年々ユーザー数とともに預かり資産が増え力を拡大させています。
またラオス国内で唯一、
- オンラインバンキング対応
- iOS・Android対応アプリの提供
など、国内最大手のインターナショナルバンクとしてラオス国内の金融機関を牽引しています。
そしてJDB銀行の成長率も目覚ましく、2012年~2019年の7年間で成長率574%と急激に発展している民間企業の一つでもあります。
■LexxPayとJDB銀行の関係性
LexxPayは、ラオスに拠点を置くLEXX.Co,LTDが運営するウォレットサービスです。
その為、JDB銀行とAPIキー発行の独占契約を唯一行っています。つまり銀行のオンライン情報をLexxPayページ内で瞬時に確認することができる仕様となっています。
その他にもJDB銀行を一つの商品として取り扱う事業はありますが、LexxPayが唯一銀行のオンラインサービスと直結したサービスを提供しています。
預金の利率について
こちらの利率はラオス国内の居住者が対象となり、海外居住者向けではありません。※海外居住者向けの定期預金プランも公開予定です。しかしコロナウィルスの影響により、商品開発ならびに経営会議が進んでいない為もうしばらく期間が掛かりそうです。
ページ内に表示されている数字(%)は、ラオス国内の顧客向けの預金利率となります。ラオス国外の顧客へは、おそらく年利4~5%程度の設定になると言われています。
以下はすべて米ドル建てとなり、「5,000ドル以上」が対象となります。
- 普通預金:1.5%
- 1年定期:3.6%(不採用の可能性あり)
- 3年定期:4.8%
- 5年定期:6.0%
- 8年定期:7.2%
上記の利率の予定です。年利は毎月普通預金に利息として配布されますので、すぐに決済・出金として利用することが可能です。
例えば1,000万円相当の米ドルを8年定期で申し込みをした場合、
- 年間利率7.2%(毎月0.6%)(仮)
- 毎月600ドルが普通預金へ配当
上記となります。また利息で5,000ドル以上が貯まれば、新たに定期預金を設定・複利的に資産を増やすことも可能です。
まとめ|LexxPay
- 海外銀行口座保有+VISAデビットカード発行
- bitcoinによる入金が可能
- CRS非加盟国の為、効率よく資産管理が可能
- 銀行発行のカードの為、1日あたりの利用上限額が高い
- ラオス銀行最大手の安心感
- 年間の預金利率:最大8年定期7.2%
このような海外口座の開設を必要とされている方は、
- 暗号通貨の資産保有者で節税を考えている方
- 資金を海外に移したい方
- 海外で不動産やビジネス展開をしたい方
- 外貨による預金をしたい方
などなど、多くの方にとって必要とされる情報の一つだと思います。
また日本は世界と比較すると、金融・経済・投資に対するリテラシー(適切な理解)が高いとは言えないデータもあります。※経済に対する教育がない為、当然の結果ではありますが・・・。
金融に対してガラパゴス化(孤立して取り残される/危険に陥る)された日本から、少しでも脱却する選択肢の一つとして、また老後の資金が年金では不足されると言われる時代の中、海外口座を保有するキッカケにしてみてはいかがでしょうか?
年金制度はそもそも、60歳で定年退職をして10年程度支給する計画で制度がスタートしました。※当時の平均寿命は70歳未満
しかし医療技術・食生活などが進歩した結果、現在の平均寿命は80歳前後と言われており、そこで年金支給時期を遅らせるという選択が採用されています。
また年金制度は、現役制度がシニア世代を支える仕組みです。少子高齢化が叫ばれる昨今、超高齢化社会に突き進む日本国内の年金制度は事実上破綻に近いとも揶揄されています。※2025年には65歳以上の人口比率が30.3%とも試算されています…
そこで日本政府は金融庁を中心に、自国民の現役世代に対して貯蓄ではなく投資を推奨する為に「つみたてNISA/iDeCo(個人型拠出年金)」による税制優遇対策を行っています。※NISAは2014年に開始されましたが認知度はまだまだ低い
■登録はこちらを参照
■関連記事:LexxPay登録方法
初期費用について|LexxPay
- 口座開設費用:500ドル(初年度の年会費含む)
- デポジット金額:300ドル(3年間分の年会費に充当)
- 支払い通貨:ビットコイン(bitcoin)
- 年会費:100ドル(2年目以降)
また通常であれば海外銀行の開設には現地へ渡航する必要がありますが、LexxPayではラオスJDB銀行の担当者が来日・事前に設定された会場で本人確認(KYC)面談を行い、その場でオンラインにて認証作業を行います。
海外渡航費用が不要となり、日本国内に居ながら日本語で海外銀行口座を開設することができることも大きなメリットの一つです。
現在開催している現地説明会の会場は、事前に20名以上の参加が見込まれる場合にのみ開催されています。※毎月1度開催されています。現在はコロナウィルスの影響により、現地担当者の来日不可・説明会は無し・面談はオンライン対応となります。
2020年2月度は、21日~25日の5日間で全国各地で100名以上が口座開設・VISAカードの申請を行いました。※カード到着まで約2~3週間程度
- 年会費:100ドル
- カード再発行費用:20ドル
- 新PINコード発行:20ドル
- 出金手数料:2.0%前後 ※為替レートによる
口座開設の方法|LexxPay
※登録はこちらを参照
- LexxPayアカウントの登録
- 日本各地の本人審査に参加 ※銀行担当者と面談(日本語可)
- 銀行カード/デビットカードが自宅へ配送(約2~3週間程度)
- LexxPayアカウント内に銀行カード情報の入力
- 利用開始
※コロナウィルスの影響により、2020/4/10以降ラオス国内からの空輸が停止している為、銀行のキャッシュカード(VISA)の到着が予定より遅延しておりましたが、無事に筆者の手元に届いております。
良くある質問
1.日本語対応はされていますでしょうか?
可能です。またラオスに渡航することなく日本国内に居ながら口座開設が可能となります。※日本国内の現地説明会・面談に参加する必要あり
2.日本国内の現地説明会はいつ開催されていますか?
毎月1回程度全国各地の会場にて、ラオス(JDB)銀行の担当者が来日し面談がありましたが、2020年4月初旬よりコロナウィルスの影響・業務の効率化の為にすべてオンラインによる対応へ変更となりました。
3.米ドル建て口座を作ることは可能でしょうか?
可能です。ただし米ドル(またはビットコイン)にて送金をする必要があります。
4.スイフトコードにて入金することは可能でしょうか?
可能です。ただしJDB銀行へ送金時(「Account holder」「Account number」を自身のお名前と口座番号へ変更)は、
- 履歴に表示されない
- Bitcoinへ両替ができない
- JDBカードからの出金は可能
- 入金後、約2~3営業日程度で反映
※JDB銀行へ直接送金された場合、送金時の控えの提出は不要ですが後日提出が求められる場合が御座いますので、送金時の証明をご保管される事をオススメいたします。
5.スイフトコードにて出金は可能でしょうか?
2020年5月よりラオス国外へのスイフトコードを利用した海外送金も可能となりました。
6.口座間送金は可能でしょうか?
可能です。Lexxpay内にてUSDの資金移動が可能です。
7.ATMにてカード出金・ショッピング決済の利用上限はありますか?
利用制限・上限の設定は御座いません。(ATMにてカードによる出金は、1日10万円を10回の作業までが推奨です。10万円を20回以上の操作行いカードの利用停止になったケースがあるようです。)
8.法人名義にて契約することは可能でしょうか?
ラオス国外の法人名義では契約ができません。あくまでも個人名義の口座限定となります。
9.ドル・ビットコインの両替は可能でしょうか?
2020年5月より、Lexxpay内に保有するUSDをBTCへ・BTCをUSDへ両替することが可能です。※またBTC・USDともに出金(送金)が可能です。
10.JDB銀行のアプリは利用可能でしょうか?
日本国内でのリリースは予定しておりますが、まだ利用不可となります。(2020年7月現在)
JDBインターネットバンキングのホームページを閲覧されて下さいませ。※参照URL:https://www.jdbbank.com.la/en/#
※ただしLexxpayのアカウントからは、直接JDBのUSDは動かすことはできませんが、JDBのインターネットバンキングからLexxpayのアカウントへDepositすることで可能です。
11.年会費はいつ引き落としになりますか?
JDBカード発行日となります。その為、Lexxpay内の「Bank Balance(USD建て)」に最低100USD以上を、カード記載の有効期限月の前月までにご入金される事が推奨されています。
■登録はこちらを参照
あとがき|LexxPay
いかがでしたか?2020年の始めから数百名以上の方が銀行口座の開設・カード発行を行い、すでにキャッシュカードを利用している方が増えてきています。
また今後情報が公開・更新されるたびに、追加していきます。
■登録方法はこちらを参照
※筆者にて口座開設の検証済みです。